建設会社設立と建設業許可入門


建設業の株式会社、合同会社の設立手続きについて解説。建設会社の会社設立に際しては、建設業許可申請を取得するため。事業承継対策を行うため。に留意しなければならない事があります。


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 建設業の会社設立手続きで留意すべきこと


個人事業主として仕事をしていると取引先などから取引の条件として法人であることを要求されることもあると思います。

会社設立(法人成り)する場合には注意が必要です。


1、個人の建設業許可は引き継げない

個人事業主のときに利用していた建設業許可は、法人には引き継げないので注意しましょう。
新たに、建設業許可を取得しなければならなくなります。

個人事業で、建設業許可を取得できていれば、法人化しても問題なく建設業許可は取得できます。


2、法人化と同時に後継者対策も考えよう

できれば、法人化と同時に、後継者を取締役に加えるようにした方がいいでしょう。平でも、5年間、取締役を務めれば、経営管理者としての要件を満たします。

そして、会社設立の際に注意したいことは、定款の記載事項として、取締役の人数を決める際、「取締役を一名とする」という記載にならないようにすることが大切です。

市販の雛形ですと、小規模会社向けのものだと、「当会社には、一名の取締役を置く。」という記載になってしまっていることが多いので、定款の認証を受ける前によくチェックしましょう。

今は、後継者を取締役に入れる予定はなくても、建設業では、最低でも、2名以上の取締役を選任できるようにしておきたいものです。


3、資本金の額は、500万円以上!

今では、株式会社は、資本金1円でも設立できる。いわゆる「1円会社」という会社が人気になっています。
実際に、資本金1円で会社を作る方は少ないと思いますが、100万程度の資本金で株式会社を創る方は結構いらっしゃいます。

「よし、それなら、おれも、資本金一円の建設会社を作ろう!」
などと意気込まないようにしましょう。

建設業許可を受けるためには、資本金の額が、500万円以上なければならないとされています。

会社設立の際にも、資本金の額は500万円以上に設定しておきましょう。

 会社設立手続はソフトウェアを利用して自分でやろう!


会社設立に際しては、いろいろな書類を作成しなければならないので、自分でやるよりも専門家に依頼するべきだと考える方も少なくないと思います。

確かに、わずらわしい書類を何種類も作成しなければなりませんが、中小規模の会社の設立であれば、それほど多くの書類が必要になるわけではありません。

会社設立手続に必要な書類は、法務局のホームページでも解説しているので、参考にしながら手続を進めていけば、問題なくできるはずです。

書類を作成するのがわずらわしいと感じた方は、簡単に書類を作成できるソフトウェアを利用するのも一つの方法です。

おすすめなのが、日本法令 CD-ROM(200) 株式会社・設立登記書式集 (書式提供WEBシステム)

中小規模の会社の設立に必要な書類がよくまとまっています。

価格も、専門家に依頼するよりもずっと安いです。しかも専門家が作るのと変わらない書類を作成できてしまうのですから、利用しない手はありません。



日本法令 CD-ROM(200) 株式会社・設立登記書式集 (書式提供WEBシステム)とは

日本法令書式提供WEBシステム
最新書式が1年間使用できる!!
★手書き用の製品『登記50-A』の解説書、様式を電子化したものです。
★様式はWordで自由に編集できます!

◎この書式集は中小企業を設立する場合にもっとも適切と思われるケースを限定し、それに沿って設立して頂くことを前提としています。

●収録書式一覧

○設立事項チェックリスト
○定款
○定款の別表
○委任状(定款認証用)
○払込みがあったことを証する書面
○財産引継書
○調査報告書(現物出資)
○設立時代表取締役選定決議書
○発起人同意書(本店所在場所の決定)
○資本金の額の計上に関する証明書
○就任承諾書
○設立登記申請書
○別紙(OCR用申請用紙)※OCR用紙に印字
○委任状(登記申請用)

パソコンソフトショップなどではあまり見かけないので、ネット通販の方が手に入りやすいですよ。
楽天市場では、 「文房具専門店あずまや」「あしや堀萬昭堂」などで販売されています。



※会社設立手続は行政書士や司法書士を通さないと駄目なの?

「会社設立手続を素人がやるのは違法なのか?」

という質問をいただきますが、行政書士や司法書士などの専門家が関わらなければ違法であるということはありません。

違法なのは、行政書士や司法書士の資格を持っていない人が、他人の依頼を受けて代理するような場合だけです。自分の会社の設立手続を自分でやっても全く問題はありません。

必要な書類がそろっているなら、自分で手続を済ませたほうが特ですよ。ぜひ、がんばって挑戦してみてくださいね。


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 会社設立と同時に印鑑も作ろう


会社の商号を決定したら、これから会社を運営していく上で必要になる各種印鑑の作成を依頼します。
会社設立時に作成する印鑑は、代表者印(実印)、銀行印(銀行届出印)、社印の3つが一般的です。


法人印鑑 会社実印 黒水牛(芯持極上)
代表者印(実印)は会社設立手続きで必要ですから、法務局に届け出て印鑑証明書も取得しておきます。 会社設立登記申請と同時に印鑑届出をしてもかまいません。
一般的には、会社の名前+「代表取締役印」、「取締役印」「代表者印」等の文字が入ります。


法人印鑑 会社銀行印 黒水牛(芯持極上)
銀行印(銀行届出印)は会社の銀行口座を開設するために必要になります。代表者印(実印)とは別に作るのが一般的です。
会社の名前+「銀行之印」の文字が入ります。


法人印鑑 会社角印 黒水牛(芯持極上)
社印(角印)は会社の名前だけの印鑑です。会社の認印として利用します。領収書や見積書、請求書、契約書など、代表者印(実印)を利用するほどではないような文書に捺印するための印鑑として重宝しますから、会社設立時に作成しておくと便利です。
特に建設会社の場合は、見積書、請求書等をたくさん出すことになりますから必須です。


法人印鑑 会社設立セット
これらの3つの印鑑は、別々に作ってもいいですが、いずれは、必要になるものですから、まとめて作ってしまった方がお得ですよ。
株式会社ハンコヤドットコム(R)では会社設立セットとして、割引で購入できます。

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